このページでは、『源氏物語』のうち、第3帖「空蝉」の登場人物系図とあらすじを紹介します。
「空蝉」の系図
「空蝉」の話が「帚木」の続きであることもあり、「空蝉」の登場人物系図に関しては、「帚木」から大きな変化はありません。
「空蝉」のあらすじ
空蝉・軒端荻の囲碁を覗き見る源氏
源氏17歳の年の夏、2度目の訪問の際に空蝉に会えなかった源氏は、小君の手引きで再び紀伊守邸を訪れます。そこで、空蝉と軒端荻が囲碁を打つ姿を覗き見します。
源氏は、空蝉を年齢を感じさせて美しくないと言える容貌だがたしなみがありそうだと感じ、軒端荻を気品は劣るが美人で活気があると感じます。
忍び込む源氏・逃げる空蝉
その夜、小君に手引きをさせ、源氏は再び寝所に忍び込みます。一方、空蝉は衣ずれの音や焚きしめられた香の匂いで源氏が忍び込んで来たことを察し、小袿を残して逃げ去ります。それを知らない源氏は、違和感を覚えながらも、隣に寝ていた軒端荻と契りました。
自邸の二条院に帰った源氏は、空蝉が脱ぎ残した小袿を下に敷いて休み、空蝉に歌を贈ります。一方、軒端荻の元には、契りを交わしたにも関わらず、手紙を届けないのでした。
おすすめ書籍など
『源氏物語』を影印で楽しみたい場合、「e国宝」のページに保坂本の影印があります。
『源氏物語』を原文で楽しみたい場合、岩波文庫と新潮日本古典集成がコンパクトでおすすめです。
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『源氏物語』の現代語訳は、瀬戸内寂聴さんによる全訳など、たくさん出版されています。
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青空文庫のサイトにも、『源氏物語』の現代語訳があります。
『源氏物語』を漫画で楽しみたい場合、『あさきゆめみし』『まろ、ん』などがあります。
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前後の帖の記事
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