『源氏物語』の登場人物の系図

系図のメモ帳
スポンサーリンク

 このページでは、『源氏物語』に登場する人物の系図を掲載しています。系図の作成に当たっては、岩波文庫版の『源氏物語』を参考にしました。

スポンサーリンク

『源氏物語』の登場人物の系図

『源氏物語』の登場人物の系図

※系図は3852×3528ピクセルの画像になっています。必要に応じて拡大してご覧ください。

スポンサーリンク

おすすめ書籍など

 『源氏物語』を影印で楽しみたい場合、「e国宝」のページに保坂本の影印があります。

 『源氏物語』を原文で楽しみたい場合、岩波文庫と新潮日本古典集成がコンパクトでおすすめです。

  『源氏物語』の現代語訳は、瀬戸内寂聴さんによる全訳など、たくさん出版されています。

 青空文庫のサイトにも、『源氏物語』の現代語訳があります。

 『源氏物語』を漫画で楽しみたい場合、『あさきゆめみし』『まろ、ん』などがあります。

スポンサーリンク

『源氏物語』の登場人物の紹介

 徐々に追加していく予定です(現在はおおよそ第6帖「末摘花」まで)。

光源氏の家系

  光源氏(ひかるげんじ)
 桐壺院の第二皇子。
 3歳の年、袴着。高麗の相人が来朝した際の占いにより、臣籍降下した。12歳の年、元服し、葵上と結婚したが、藤壺宮を慕った〔桐壺〕。
 17歳の年夏、宮中に宿直した際、雨夜の品定めに加わった。方違えを口実に紀伊守邸を訪れ、空蝉と契った〔帚木〕。
 その後紀伊守邸を訪れた際に、空蝉と軒端荻の囲碁を覗き見し、夜、軒端荻と契り、脱ぎ捨てられた空蝉の小袿を持ち帰った〔空蝉〕。
 六条わたりの女君に通う途中、大弐乳母を見舞い、隣家の女君の夕顔に興味を持ち、名を隠して通うようになった。夕顔をなにがしの院に連れ出して過ごしたが、そこで夕顔を亡くした。通夜後は病に臥せ、夕顔の遺児を引き取ろうと思うも、行方がつかめなかった。その頃、伊予に下向する空蝉に小袿を返した〔夕顔〕。
 18歳の年春、故常陸宮の姫君(末摘花)の噂に興味を持ち、故常陸宮邸で末摘花の琴を聞いた。垣間見をしようとしたところ、頭中将に見つかった。その後、頭中将と競うように末摘花に手紙を送った〔末摘花〕。
 三月末、瘧病を患い、加持を受けるために北山へ行き、僧坊で藤壺似の少女(若紫)を垣間見て興味を持ち、後見を申し出た。帰京後、参内して左大臣邸に行くが、葵上とは打ち解けない。夏、王命婦の手引きで藤壺と密通し、その後、異様な夢を見た〔若紫〕。
 八月二十日過ぎ、大輔命婦の手引きで末摘花と逢瀬を遂げたが、その後は朱雀院行幸の準備に追われた〔末摘花〕。
 秋の末、北山の尼君を見舞い、若紫の将来を託され、兵部卿宮が若紫を引き取る意向であることを知ると、すぐに若紫を二条院に引き取った〔若紫〕。
 冬、故常陸宮邸の窮状と末摘花の容貌を知り、末永く面倒を見ようと心に決めた〔末摘花〕。
 葵上(あおいのうえ)
 源氏12歳の年、源氏と結婚したが、源氏とはあまり打ち解けない〔桐壺・帚木・若紫〕。
 女三宮(おんなさんのみや)
 紫上(むらさきのうえ)
 源氏18歳の年春、北山の僧坊で源氏に垣間見られた。源氏の話を聞き、人形遊びやお絵描きで「源氏の君」を作って遊んだ。秋、源氏に引き取られて二条院の西の対に移り、当初は気味悪がっていたが、徐々に心を開くようになった〔若紫〕。
 源氏19歳の年春正月、鼻を赤く塗って源氏と戯れた〔末摘花〕。

 明石君(あかしのきみ)
 源氏18歳の年春、良清らの噂話の中で登場〔若紫〕。
妻の父 明石入道(あかしのにゅうどう)
 源氏18歳の年春、良清らの噂話の中で登場。近衛中将の地位を捨てて受領となり、娘を大切に養育しているという〔若紫〕。
妻の祖父 大臣(おとど)
 源氏18歳の年春、良清らの噂話の中で登場〔若紫〕。
妻の母 明石尼君(あかしのあまぎみ)
 源氏18歳の年春、良清らの噂話の中で登場〔若紫〕。
妻の祖父 民部大輔(みんぶのたいふ)
 中務宮の子で明石尼君の父に当たるとされる。
妻の曾祖父 中務宮(なかつかさのみや)

 空蟬(うつせみ)
 伊予介の後妻。
 源氏17歳の年夏、源氏と契ったが、文に応じず、二度目の源氏の来訪時には、侍女の局に隠れて会わなかった〔帚木〕。
 軒端荻と囲碁を打ち、その姿を源氏に覗き見られ、夜、寝所に源氏が入って来たのを察知して逃げ出した〔空蝉〕。
 源氏が病に臥せた際や伊予に下向する際には、源氏と和歌を贈答した〔夕顔〕。
妻の父 衛門督(えもんのかみ)
 既に故人。空蝉の出仕を望んでいた〔帚木〕。
妻の弟 小君(こぎみ)
 源氏17歳の年夏、源氏に召し使われ、源氏の文遣いをしたり、源氏が空蝉と会えるよう画策したが、両者の板挟みになり、たびたび叱責を受けた〔帚木・空蝉〕。
 伊予介が上京した際にも、源氏から空蝉と会えるように頼まれた〔夕顔〕。
妻の夫 伊予介(いよのすけ)/常陸介(ひたちのすけ)
 源氏17歳の年夏、任国から上京し、源氏の元に参上した〔空蝉〕。
 軒端荻を蔵人少将と結婚させ、空蝉を伴って再び任国に下向した〔夕顔〕。
伊予介の子 紀伊守(きのかみ)
 源氏17歳の年夏、方違えに訪れた源氏を歓待した。再び源氏が訪れた際は、遣水を気に入ってもらえたものと思った〔帚木〕。
 その後、任国に下向した〔空蝉〕。
伊予介の子 右近将監(うこんのぞう)
伊予介の子 軒端荻(のきばのおぎ)
 紀伊守の妹。
 源氏17歳の年夏、空蝉と囲碁を打っていたところを源氏に覗き見られ、源氏と契った〔空蝉〕。
 その後、蔵人少将と結婚したが〔夕顔〕、源氏から手紙が届くこともあった〔末摘花〕。
伊予介の子の夫 蔵人少将(くろうどのしょうしょう)

 末摘花(すえつむはな)
 源氏18歳の年春、琴を源氏に聞かれ、源氏と頭中将から懸想を受けるようになった。八月二十日過ぎ、源氏と逢瀬を遂げるが、後朝の文は夕刻になってから届いた。冬、久しぶりに源氏が訪れると、容貌に驚かれたが、生活を援助されるようになった。年末には、源氏に衣裳を贈った〔末摘花〕。
妻の父 常陸宮(ひたちのみや)
 既に故人〔末摘花〕。
妻の兄 醍醐阿闍梨(だいごのあざり)
妻の兄弟 兵部大輔(ひょうぶのたいふ)
 常陸宮の息子とされる。
兵部大輔の妻 左衛門乳母(さえもんのめのと)
 源氏の乳母で、大弐乳母に次いで重んじられた。
 源氏18歳の年春、夫の筑前守に従い、任国に下っていた〔末摘花〕。
左衛門乳母の夫 筑前守(ちくぜんのかみ)
 源氏18歳の年春、左衛門乳母とともに、任国に下っていた〔末摘花〕。
兵部大輔の子 大輔命婦(たいふのみょうぶ)
 源氏18歳の年春、源氏に末摘花の話をし、末摘花の琴を少しだけ聞かせた。八月二十日過ぎ、源氏が末摘花と逢えるように手引きをした。年末には、源氏に末摘花からの衣裳を届けた。父の後妻とは疎遠〔末摘花〕。
妻の母 北の方(きたのかた)
妻のおば 北の方(きたのかた)
妻のおばの夫 大宰大弐(だざいのだいに)
大宰大弐の甥の妻 侍従の君(じじゅうのきみ)
侍従の君のおば 少将(しょうしょう)


  夕霧(ゆうぎり)
 夕霧の子供として、以下の他に、匂兵部卿宮巻には衛門督・権中納言・右大弁の名が、竹河巻には源少将・兵衛佐の名が、椎本巻には右大弁・侍従宰相・権中将・頭少将・蔵人兵衛佐の名が、宿木巻には頭中将の名が、手習巻には四位少将の名がそれぞれ見える。
 雲居雁(くもいのかり)
 太郎(たろう)
 匂兵部卿宮巻・総角巻に登場する衛門督と同一人物とも。
 三郎(さぶろう)
 蔵人少将(くろうどのしょうしょう)/宰相中将(さいしょうのちゅうじょう)/五郎(ごろう)
 夕霧の五男。蔵人少将に当たるのは六郎とも。
子の妻 竹河左大臣の娘(たけかわのさだいじんのむすめ)
子の妻の父 竹河左大臣(たけかわのさだいじん)

 六郎(ろくろう)
 竹河巻以降に登場する蔵人少将は六郎と同一人物とも。
 四の君(しのきみ)
 五の君(ごのきみ)

 落葉宮(おちばのみや)
 朱雀院の第二皇女。

 藤典侍(とうないしのすけ)
妻の父 惟光(これみつ)
 源氏17歳の年夏、母である大弐乳母を看病する一方、源氏のために夕顔の素性を調べ、手引きをした。夕顔が亡くなると、遺体を東山に移すなど、事態の収拾にあたった〔夕顔〕。
妻の弟 兵衛尉(ひょうえのじょう)
妻の祖母 大弐乳母(だいにのめのと)
 源氏の乳母。源氏から重んじられた。
 源氏17歳の年夏、病気により、源氏の見舞いを受けた〔夕顔〕。
妻のおじ 阿闍梨(あざり)
 惟光の兄。
 源氏17歳の年夏、源氏が大弐乳母の見舞いに訪れた際、大弐乳母の元に来ていたが、夕顔が絶命した前日には、比叡山に帰っていた。夕顔の四十九日法要を行った〔夕顔〕。
妻のおば 少将命婦(しょうしょうのみょうぶ)
 大弐乳母の娘とされる。
妻のおばの夫 三河守(みかわのかみ)
 源氏17歳の年夏、源氏が大弐乳母の見舞いに訪れた際、大弐乳母の元に来ていた〔夕顔〕。
 二郎(じろう)
 四郎(しろう)
 三の君(さんのきみ)

 七郎(しちろう)


  (かおる)
 実は柏木と女三宮の間の子。
 女二宮(おんなにのみや)
 浮舟(うきふね)

桐壺院の家系

  一院(いちのいん)
 桐壺院の父とされる。先帝の家系との関係は不明。
 前坊(ぜんぼう)
 桐壺院と同じ后腹の皇子。
子の妻 六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)
 六条わたりの女と同一人物とも。
子の妻の父 大臣(おとど)

 桃園宮(ももぞののみや)
 桐壺院の弟宮。
 朝顔姫君(あさがおのひめぎみ)
 源氏17歳の年夏、紀伊守邸の侍女の噂話で登場〔帚木〕。

 女五宮(おんなごのみや)


  桐壺院(きりつぼいん)
 数多の妃がいるなかで、桐壺更衣を寵愛した。第一皇子を東宮とし、第二皇子を臣籍降下させた。先帝の第四皇女の入内を望み、寵愛した。源氏12歳の年、源氏の元服の儀を盛大に催し、源氏を葵上と結婚させた〔桐壺〕。
 源氏17歳の年夏、病に臥せた源氏を心配した〔夕顔〕。
 源氏18歳の年夏、藤壺の懐妊を喜んだ。秋、藤壺が参内するとますます寵愛を深めた〔若紫〕。
中宮 藤壺中宮(ふじつぼのちゅうぐう)
 先帝の第四皇女。入内し、桐壺帝の寵愛を受け、「輝く妃の宮」と称された〔桐壺〕。
 源氏18歳の年夏、里下がりをしていたところ、源氏と一夜の逢瀬をして懐妊し、自身の宿世に苦悩した。秋、参内した〔若紫〕。

女御 弘徽殿大后(こきでんのおおきさき)
 桐壺更衣を迫害し、源氏の誕生で息子の立坊を危ぶんだが、無事に東宮となり安堵した〔桐壺〕。
 女一宮(おんないちのみや)
 女三宮(おんなさんのみや)

女御 承香殿女御(しょうきょうでんのにょうご)
 四の皇子(しのみこ)
 第四皇子。

女御 女御(にょうご)
女御の父 大臣(だいじん)
 八宮(はちのみや)
子の妻 北の方(きたのかた)
子の妻の父 大臣(だいじん)
子の妻のおじ 左中弁(さちゅうべん)
左中弁の妻 柏木の乳母(かしわぎのめのと)
左中弁の子 弁尼(べんのあま)
左中弁の妻の妹 侍従の乳母(じじゅうのめのと)
左中弁の姪 小侍従(こじじゅう)
 大君(おおいぎみ)

子の妻 中将君(ちゅうじょうのきみ)
 八宮の北の方の姪。
子の妻の夫 常陸介(ひたちのすけ)
常陸介の子 蔵人右近将監(くろうどのうこんのぞう)
常陸介の子 小君(こぎみ)
常陸介の子 北の方(きたのかた)
常陸介の子の夫 左近少将(さこんのしょうしょう)
左近少将の父 大将(たいしょう)
常陸介の妻 北の方(きたのかた)
常陸介の子 蔵人式部丞(くろうどのしきぶのぞう)
常陸介の子 北の方(きたのかた)
常陸介の子の夫 源少納言(げんしょうなごん)
常陸介の子 北の方(きたのかた)
常陸介の子の夫 讃岐守(さぬきのかみ)

更衣 桐壺更衣(きりつぼのこうい)
 桐壺帝に寵愛され、源氏を生んだ一方、周囲の嫌がらせに悩まされた。
 源氏3歳の年、度重なる嫌がらせで重体となり、宮中からの退出後に亡くなり、三位を追贈された〔桐壺〕。
更衣の父 按察使大納言(あぜちのだいなごん)
 物語開始時には既に故人。生前、娘の出仕を希望していた〔桐壺〕。
更衣のおじ 雲林院の律師(うりんいんのりし)
更衣の母 北の方(きたのかた)
 源氏3歳の年、娘の桐壺更衣を亡くし、悲しみに暮れた。
 源氏6歳の年、孫の立太子が叶わず、悲嘆のうちに亡くなった〔桐壺〕。

更衣 更衣(こうい)
 後涼殿の東廂を曹司としていたが、取り上げられたことで、桐壺更衣を恨んだ〔桐壺〕。

 蛍宮(ほたるのみや)
子の妻 北の方(きたのかた)
 右大臣の二女または三女。

子の妻 真木柱(まきばしら)
 宮の御方(みやのおんかた)

 侍従(じじゅう)
 童孫王(わらわそんのう)
 母は北の方とも。

 帥親王(そちのみこ)
 蜻蛉宮(かげろうのみや)
子の妻 昔の北の方(むかしのきたのかた)
 侍従(じじゅう)
 宮の君(みやのきみ)
子の妻 今北の方(いまきたのかた)
子の妻の兄弟 馬頭(うまのかみ)


  朱雀院(すざくいん)
 桐壺院の第一皇子。
 源氏6歳の年、立太子〔桐壺〕。
女御 承香殿女御(しょうきょうでんのにょうご)
女御 藤壺女御(ふじつぼのにょうご)
女御 麗景殿女御(れいけいでんのにょうご)

御息所 一条御息所(いちじょうのみやすどころ)
御息所の甥 大和守(やまとのかみ)
御息所の姪 少将(しょうしょう)

尚侍 朧月夜君(おぼろづきよのきみ)
 右大臣の六女。

 女一宮(おんないちのみや)
 女四宮(おんなしのみや)


  冷泉院(れいぜいいん)
 桐壺院の第十皇子。実は光源氏と藤壺中宮の間の子。
中宮 秋好中宮(あきこのむちゅうぐう)/梅壺女御(うめつぼのにょうご)

女御 弘徽殿女御(こきでんのにょうご)
 女一宮(おんないちのみや)

女御 王女御(おうにょうご)
 式部卿宮の二女。

女御 女御(にょうご)
女御の父 左大臣(さだいじん)
 今上帝に娘を入内させた左大臣とは別人の可能性もある。

御息所 大君(おおいぎみ)
 女二宮(おんなにのみや)
 今宮(いまみや)
 冷泉院の第一皇子。


  今上帝(きんじょうのみかど)
中宮 明石中宮(あかしのちゅうぐう)
 春宮(とうぐう)
 今上帝の第一皇子。
子の妻 大君(おおいぎみ)
 母は雲居雁とも。
子の妻 麗景殿女御(れいけいでんのにょうご)
 紅梅の長女。

 式部卿宮(しきぶきょうのみや)/中務宮(なかつかさのみや)
 今上帝の第二皇子。
子の妻 中君(なかのきみ)

 匂宮(におうのみや)
 今上帝の第三皇子。
子の妻 六の君(ろくのきみ)
子の妻 中君(なかのきみ)

 五宮(ごのみや)
 女一宮(おんないちのみや)

女御 藤壺女御(ふじつぼのにょうご)/麗景殿女御(れいけいでんのにょうご)
 左大臣の三女。大蔵卿・修理大夫とは異腹。
女御の父 左大臣(さだいじん)
 冷泉院に娘を入内させた左大臣とは別人の可能性もある。
女御の兄弟 大蔵卿(おおくらきょう)
女御の兄弟 修理大夫(すりのたいふ)

更衣 更衣(こうい)
 常陸宮(ひたちのみや)
 今上帝の第四皇子。

尚侍 中君(なかのきみ)

先帝の家系

  先帝(せんだい)
 桐壺院の家系との繋がりは不明。
皇后 (きさき)
 第四皇女の入内を決断しかねるうちに亡くなった〔桐壺〕。
更衣 更衣(こうい)


  式部卿宮(しきぶきょうのみや)/兵部卿宮(ひょうぶきょうのみや)
 初めは兵部卿。妹の第四皇女を桐壺帝に入内させた〔桐壺〕。
 源氏18歳の年秋、若紫を引き取ろうとしたが、叶わなかった〔若紫〕。
 大北の方(おおきたのかた)
 源氏18歳の年秋、思い通りにできると思っていた若紫を引き取れなかったことを残念がった。元々、夫が按察使大納言の娘に通うことを妬んでいた〔若紫〕。

 按察使大納言の娘
 若紫の登場時、既に故人で亡くなってから十数年経過。大北の方に迫害された〔若紫〕。
妻の父 按察使大納言(あぜちのだいなごん)
 若紫の登場時、既に故人。娘の出仕を希望していた〔若紫〕。
妻の母 北山の尼君(きたやまのあまぎみ)
 源氏18歳の年春、北山で養育していた若紫を源氏に垣間見られたことをきっかけに、源氏から若紫の後見の申し出を受けるが、断った。秋、病が重くなり、源氏の見舞いを受け、若紫の後見を依頼した後、亡くなった〔若紫〕。
妻のおじ 北山の僧都(きたやまのそうず)
 源氏18歳の年春、源氏から若紫の後見の申し出を受けるが断った。源氏が帰京する際には、源氏を優曇華にたとえ、贈り物をした〔若紫〕。

 左兵衛督(さひょうえのかみ)
 紫上と腹違いの兄弟。母は大北の方とも。
 中将(ちゅうじょう)
 侍従(じじゅう)
 民部大輔(みんぶのたいふ)

左大臣の家系

  左大臣(さだいじん)
 源氏12歳の年、源氏の元服で加冠役を務め、娘の葵上を源氏と結婚させた〔桐壺〕。
 源氏が邸にあまり来ないことを不満に思うものの、源氏を世話している〔帚木〕。
 源氏17歳の年夏、源氏が病に臥せると、源氏のために奔走した〔夕顔〕。
 源氏18歳の年春、故常陸宮邸から訪れた源氏と頭中将とともに、笛を吹いた〔末摘花〕。
 春の末、北山から帰京した源氏を邸に迎えた〔若紫〕。
 大宮(おおみや)
 桐壺院と同じ后腹の皇女。
 源氏18歳の年春、頭中将の懸想を避けて源氏の召人となっている中務の君の態度を面白くなく思っている〔末摘花〕。

 蔵人弁(くろうどのべん)/左中弁(さちゅべん)
 左衛門督または権中納言と同一人物とも。
 源氏17歳の年夏、夕顔の死後に病に臥せた源氏を見舞った〔夕顔〕。
 源氏18歳の年春、北山に行った源氏を迎えに行き、催馬楽を謡った〔若紫〕。
 左衛門督(さえもんのかみ)
 蔵人弁または権中納言と同一人物とも。行幸巻の藤大納言は同一人物とも。
 五節(ごせち)

 権中納言(ごんちゅうなごん)
 蔵人弁または左衛門督と同一人物とも。行幸巻の春宮大夫は同一人物とも。


  頭中将(とうのちゅうじょう)/蔵人少将(くろうどのしょうしょう)。
 源氏12歳の年、蔵人少将。右大臣家の四の君と結婚〔桐壺〕。
 源氏17歳の年夏、頭中将になっている。雨夜の品定めで常夏の女の話をした〔帚木〕。
 源氏が病に臥せた際には、源氏を見舞った〔夕顔〕。
 源氏18歳の年春、故常陸宮邸に向かう源氏を尾行し、その後源氏と競って末摘花に懸想した〔末摘花〕。
 春の末、北山に行った源氏を迎えに行った〔若紫〕。
 四の君(しのきみ)
 源氏12歳の年、蔵人少将(頭中将)と結婚〔桐壺〕。
 頭中将の来訪は少なく、夕顔に圧力を掛けた〔帚木〕。
 柏木(かしわぎ)
 八郎(はちろう)

 夕顔(ゆうがお)
 源氏よりも2歳年上。
 頭中将との間に一女を儲けたが、行方をくらませていた〔帚木〕。
 源氏17歳の年夏、五条の家に住んでいたところ、源氏が通うようになり、なにがしの院に連れ出された際に急死した〔夕顔〕。
妻の父 三位中将(さんみのちゅうじょう)
 夕顔が幼い時に亡くなった。母を亡くした右近を養育した〔夕顔〕。
妻のおじ 宰相(さいしょう)
宰相の子 宰相の君(さいしょうのきみ)

 按察使大納言の北の方(あぜちのだいなごんのきたのかた)
妻の夫 按察使大納言(あぜちのだいなごん)
妻の夫の子 五節(ごせち)

 近江君の母(おうみのきみのはは)
 近江君(おうみのきみ)

 少納言(しょうなごん)
 紅梅と同一人物とも。
 兵衛佐(ひょうえのすけ)
 藤侍従(とうじじゅう)
 大夫(たいふ)
 藤宰相(とうさいしょう)
 左衛門督(さえもんのかみ)
 蔵人少将(くろうどのしょうしょう)
 頭中将(とうのちゅうじょう)


  紅梅(こうばい)
 頭中将の二男。
 北の方(きたのかた)
 中君(なかのきみ)

 真木柱(まきばしら)
 大夫(たいふ)

右大臣の家系

  右大臣(うだいじん)
 源氏の誕生に、孫の立太子を危ぶんだ。
 源氏12歳の年、娘を蔵人少将(頭中将)と結婚させた〔桐壺〕。
 藤大納言(とうだいなごん)
 頭弁(とうのべん)

 四位少将(しいのしょうしょう)
 賢木巻の中将は同一人物とも。
 右中弁(うちゅうべん)
 五の君(ごのきみ)

鬚黒の家系

  右大臣(うだいじん)
 藤少将(とうしょうしょう)


  鬚黒(ひげくろ)
 北の方(きたのかた)
 藤中納言(とうちゅうなごん)
 鬚黒の長男。
 二郎(じろう)

 玉鬘(たまかずら)
 右兵衛督(うひょうえのかみ)
 鬚黒の三男。
 右大弁(うだいべん)
 鬚黒の四男。
 藤侍従(とうじじゅう)
 鬚黒の五男。

スポンサーリンク

『源氏物語』系図とあらすじの記事

全体の登場人物系図

各帖の系図とあらすじ


桐壺

帚木

空蝉

夕顔

若紫

末摘花

紅葉賀

花宴

10
賢木
11
花散里
12
須磨
13
明石
14
澪標
15
蓬生
16
関屋
17
絵合
18
松風
19
薄雲
20
朝顔
21
少女
22
玉鬘
23
初音
24
胡蝶
25
26
常夏
27
篝火
28
野分
29
行幸
30
藤袴
31
真木柱
32
梅枝
33
藤裏葉
34
若菜上
35
若菜下
36
柏木
37
横笛
38
鈴虫
39
夕霧
40
御法
41
42
匂兵部卿
43
紅梅
44
竹河
45
橋姫
46
椎本
47
総角
48
早蕨
49
宿木
50
東屋
51
浮舟
52
蜻蛉
53
手習
54
夢浮橋
タイトルとURLをコピーしました