このページでは、阿部氏（藤原氏北家・道兼流）の系図を掲載しています。系図は、直系２親等・配偶者・姻族１親等の人物を目安に作成しています。
阿部氏（備後国福山藩主）の略系図
１ 正俊→阿部正俊～正次の系図
４－Ａ 盛次→阿部盛次～正易・正弘～正親の系図
５ 重次→阿部重次～正邦・正容～正利の系図
８ 正福→阿部正福・正右の系図
１０ 正倫→阿部正倫の系図
１１ 正精→阿部正精～正桓の系図
阿部正俊～正次の系図
阿部正俊（まさとし）／正依（まさより）
小田知家（→小田知家の系図）の末裔。のちに姓を安倍に改めたという。
阿部正宣（まさのぶ）
子 正広（まさひろ）【1550-1602】
阿部正勝（まさかつ）【1541-1600】
子 忠吉・孫 忠秋→阿部忠吉～正能の系図
子 正興（まさおき）／正与（まさとも）【1575-1640】
松平忠吉・徳川義直に仕えた。
孫の夫 滝川利貞→滝川利貞の系図
孫の夫 山村良豊→山村良豊の系図
孫の夫 千村重長→千村重長の系図
子の夫 永井直勝→長田重元・永井直勝の系図
孫 尚政→永井尚政の系図
孫 直清→永井直清～直英の系図
孫 直貞→永井直貞・直孟・直方～直休の系図
阿部正次（まさつぐ）／正成（まさなり）【1569-1647】
武蔵国鳩ヶ谷藩主・上総国大多喜藩主・相模国小田原藩主・武蔵国岩槻藩主。大坂の陣などで功をあげた。
妻 佐原義成の娘
妻の父 佐原義成→佐原義成の系図
子 政澄（まさずみ）／正澄（まさずみ）【1593-1628】
子の妻 加藤清正の娘
子の妻の父 加藤清正→加藤清正の系図
子の妻の夫 榊原康勝→榊原康勝の系図
孫 正能〔養父：阿部忠秋〕→阿部忠吉～正能の系図
孫の夫 有馬康純→有馬康純の系図
子 重次・孫 定高→阿部重次～正邦・正容～正利の系図
孫 正春→阿部正春～正実・正長～正保の系図
子 盛次・孫 正吉・正弘→阿部盛次～正易・正弘～正親の系図
子の夫 内藤信照→内藤信正・信照の系図
孫 信良→内藤信良～信輝の系図
子の夫 成瀬之成→成瀬之成の系図
子の夫 安藤重元→安藤重信・重長・重元～重武の系図
阿部盛次～正易・正弘～正親の系図
阿部盛次（もりつぐ）／正久（まさひさ）【？-1645】（以下、『寛政重修諸家譜』による。）
祖父 正勝・父 正次→阿部正俊～正次の系図
祖父 佐原義成→佐原義成の系図
阿部正吉（まさよし）【？-1673】
阿部正美（まさみ）【？-1705】
子 正之〔養父：阿部甚四郎〕
阿部正敏（まさとし）【1688-1747】
阿部正輔（まさすけ）【1712-1770】
子 鈴木政邑〔養父：鈴木政方〕→鈴木政邑の系図
子の夫 長谷川長庸→長谷川長庸の系図
子の夫 小坂雄税→小坂雄税の系図
子の夫 中川忠睆→中川忠睆の系図
阿部正雄（まさかつ）【1743-？】
妻 飯田満盈の娘
妻の父 飯田満盈→飯田満盈の系図
子 河野通光〔養父：河野通虎〕→河野通光の系図
子の夫 酒井忠貞→酒井忠興～忠貞の系図
阿部正易（まさやす）
妻 山岡景満の娘
実は大出広香の娘。
妻の父 山岡景満→山岡景満の系図
阿部正弘（まさひろ）【？-1714】
阿部正親（まさちか）【1666-1730】
妻 稲富直貞の娘
妻の父 稲富直貞→稲富直貞の系図
子 正親〔養父：阿部正長〕→阿部正親の系図
子の夫 佐々正重→佐々正重の系図
阿部正民（まさたみ）【1702-1757】
妻 能勢頼富の娘
実は藤懸永正（→藤懸永正の系図）の娘。
妻の父 能勢頼富→能勢頼富の系図
妻 津田信成の娘
妻の父 津田信成→津田信成の系図
夫 吉田盛美→吉田盛美の系図
子の夫 日下根珍→日下根珍の系図
子の夫 近藤義端→近藤義端の系図
阿部正明（まさあきら）【1723-1798】
妻 松平近郷の娘
妻の父 松平近郷→松平近良～近豊の系図
子 正明の娘〔養父：大河原良寛〕
阿部正岑（まさみね）
実は平塚為政（→平塚為政の系図）の子。
阿部正親（まさちか）／正綏（まさやす）【1765-？】
妻 青木長国の娘
妻の父 青木長国→青木長国の系図
阿部重次～正邦・正容～正利の系図
阿部重次（しげつぐ）【1598-1651】〔養父：三浦重成（→三浦重成の系図）〕
老中・岩槻藩主。母は『寛政重修諸家譜』による。徳川家光の死後、殉死した。
祖父 正勝・父 正次→阿部正俊～正次の系図
祖父 佐原義成→佐原義成の系図
妻 三浦重成の娘
妻の父 三浦重成→三浦重成の系図
妻 松平定勝の娘
妻の父 松平定勝→松平定勝の系図
子 正春・孫 正鎮・孫 正長→阿部正春～正実・正長～正保の系図
子の夫 松平忠倶→松平忠倶の系図
子の夫 松平近陣→松平成重～近陣の系図
孫 近禎→松平近禎・近貞の系図
阿部定高（さだたか）／正貞（まささだ）／貞勝（さだかつ）／成利（なりとし）【1635-1659】
岩槻藩主。
妻 松平定頼の娘
妻の父 松平定頼→松平定行・定頼の系図
子 六丸【？-1657】
母は『寛政重修諸家譜』による。
阿部正邦（まさくに）／正盛（まさもり）【1658-1715】
岩槻藩主・丹後国宮津藩主・下野国宇都宮藩主・備後国福山藩主。
妻 山内豊昌の娘
妻の父 山内豊昌→山内豊昌の系図
子 正邦の娘
母は『寛政重修諸家譜』による。榊原政倫に嫁ぐ予定であった。
妻 春日氏
子 万太郎【1688-1696】
母は『寛政重修諸家譜』による。
子の夫 土井利実→土井利益～利見の系図
子の夫 丹羽秀延→丹羽秀延の系図
子の夫 六郷政長→六郷政長の系図
妻 中村氏
子 正羽（まさゆき）【1698-1706】
母は『寛政重修諸家譜』による。
子 正福・孫 正右→阿部正福・正右の系図
子の夫 井伊直矩→井伊直勝～直員の系図
子 正邦の娘（５人）（『阿部家譜（備後福山）』による。）
阿部正容（まさかた）【1706-1774】（以下、『寛政重修諸家譜』による。）
子 正封（まさみち）／正摸（まさかた）【1733-1758】
阿部正依（まさより）【1747-？】
妻 牧野康周の娘
妻の父 牧野康周→牧野康周の系図
妻 松平久姫
松平直員（→松平隆政～直道の系図）の娘。
夫 大久保忠敬→大久保忠敬の系図
子の夫 酒井忠求→酒井忠正～忠求の系図
阿部正利（まさとし）【1769-？】
妻 松平勝政の娘
実は松平親章（→松平親章の系図）の娘。
妻の父 松平勝政→松平勝政の系図
妻 花房職雍の娘
妻の父 花房職雍→花房職雍の系図
夫 秋山正寛→秋山正寛の系図
阿部正福・正右の系図
阿部正福（まさよし）／正岑（まさみね）／正縁（まさより）／正誉（まさよし）／正〓（「龍」＋「火」）（まさあきら）／正意（まさよし）【1700-1769】
福山藩主。母は『寛政重修諸家譜』による。
祖父 定高・父 正邦→阿部重次～正邦・正容～正利の系図
妻 松平定直の娘
実は京極高金（→京極高広・高勝～高平の系図）の娘。
妻の父 松平定直→松平定長～定功・定章の系図
妻 島津喜代子
実は鳥居忠英（→鳥居忠春～忠英・忠辰～忠紀の系図）の娘。
妻の父 島津吉貴→島津吉貴の系図
夫 牧野成央→牧野成央の系図
妻 福地氏
子 米津田恒〔養父：米津田岡〕→米津田恒の系図
子 正興〔養父：阿部正鎮〕→阿部正春～正実・正長～正保の系図
妻 三浦氏
子 正主（『寛政重修諸家譜』による。）
子の夫 諏訪忠厚→諏訪忠厚の系図
子の夫 柳沢信有→柳沢経隆～光邦の系図
子 酒井忠雄〔養父：酒井忠丘〕→酒井忠正～忠求の系図
子 性幸（しょうこう）【1728-1757】〔養父：山本公尹（→山本勝忠～実政の系図）〕
子 定振〔養父：安藤定成〕
子 正福の娘（２人）（『寛政重修諸家譜』による。）
子の夫 六郷政林→六郷政林の系図
阿部正右（まさすけ）／正治（まさはる）【1724-1769】
老中・福山藩主。
妻 丹羽縁
丹羽高寛（→丹羽高寛の系図）の娘。
妻 中島氏
子 正表（まさのり）【1739-1755】
母は『寛政重修諸家譜』による。
子 正固（まさかた）【1742-1767】
母は『寛政重修諸家譜』による。
子 正倫→阿部正倫の系図
孫 正精→阿部正精～正桓の系図
阿部正倫の系図
阿部正倫（まさとも）【1745-1805】
老中・福山藩主。母は『寛政重修諸家譜』による。藩校弘道館を創設した。
祖父 正福・父 正右→阿部正福・正右の系図
妻 柳沢信鴻の娘
妻の父 柳沢信鴻→柳沢信鴻の系図
子 正倫の息子（『寛政重修諸家譜』による。）
妻 津軽信寧の娘
妻の父 津軽信寧→津軽信寧～承昭の系図
子 正精・孫 正寧→阿部正精～正桓の系図
子の夫 稲葉正備→稲葉正備の系図
子 土岐頼潤〔養父：土岐頼布〕→土岐定経～頼之の系図
子 正倫の息子・子 正倫の娘（２人）（『寛政重修諸家譜』による。）
子の夫 土屋英直→土屋英直の系図
子の夫 松平乗寛→松平乗完～乗秩の系図
子の夫 青山幸孝→青山幸完～幸宜の系図
子の夫 酒井忠求→酒井忠正～忠求の系図
子の夫 三浦毗次→三浦矩次～毗次の系図
子の夫 土井利謙→土井利徳～利教の系図
子の夫 板倉勝尚→板倉勝暁～勝殷の系図
阿部正精～正桓の系図
阿部正精（まさきよ）【1774-1826】
老中・福山藩主。藩財政の再建に努めた。
祖父 正右→阿部正福・正右の系図
父 正倫→阿部正倫の系図
祖父 津軽信寧→津軽信寧～承昭の系図
妻 土屋篤直の娘
妻の父 土屋篤直→土屋篤直の系図
子 正粋（まさただ）【1795-1836】
母は『寛政重修諸家譜』による。
孫 正耆〔養父：阿部正定〕→阿部正瞭～正功の系図
孫 庸五郎・孫 正粋の娘（『阿部家譜（備後福山）』による。）
孫の夫 松平信宝→松平信明～信古の系図
子 正精の娘（『寛政重修諸家譜』による。）
妻 松平錫姫
松平頼謙（→松平頼謙～頼英の系図）の娘。
夫 内藤政徧→内藤貞幹～政憲の系図
妻 高野氏
子 正弘〔養父：阿部正寧〕
子 主税・正精の息子・子 正精の娘（『阿部家譜（備後福山）』による。）
子の夫 戸田忠温→戸田忠寛～忠友・忠舜～忠綱の系図
子の夫 松平忠侯→松平忠馮～忠和の系図
子の夫 井上正春→井上正定～正直の系図
子の夫 久世広周→久世広誉～広業の系図
阿部正寧（まさやす）【1809-1870】（以下、『阿部家譜（備後福山）』による。）
福山藩主。
妻 鍋島斉直の娘
妻の父 鍋島斉直→鍋島斉直の系図
夫 伊達宗城→伊達宗城の系図
妻 大河内氏
子 正教〔養父：阿部正弘〕
妻 内山氏
子 正方〔養父：阿部正教〕
子 柳子→阿部正瞭～正功の系図
子 恪（『華族系譜』による。）
阿部正弘（まさひろ）【1819-1857】
老中・福山藩主。実は阿倍正精の子。老中として、日米和親条約の締結、海軍伝習所・洋学所の設立などを行った。
妻 松平治好の娘
妻の父 松平治好→松平宗昌～茂昭の系図
妻 松平慶永の娘
実は松平直春（→松平堅房～直静の系図）の娘。
妻の父 松平慶永→松平宗昌～茂昭の系図
子 寿〔養父：松平茂昭〕
阿部正教（まさのり）【1839-1861】
福山藩主。実は阿部正寧の子。
妻 溝口直溥の娘
妻の父 溝口直溥→溝口直溥の系図
阿部正方（まさかた）【1848-1867】
福山藩主。実は阿部正寧の子。
阿部正桓（まさたけ）【1851-1914】
福山藩主。実は浅野懋昭（→浅野重晟の系図）の子。
妻 松平寿
実は阿部正弘の娘。
妻の父 松平茂昭→松平宗昌～茂昭の系図
系図について
本サイトの系図は、『尊卑分脈』、『本朝皇胤紹運録』、『系図纂要』、『寛政重修諸家譜』、東京大学史料編纂所のホームページのデータベースで公開されている家譜及び宮内庁のホームページの書陵部所蔵資料目録・画像公開システムで公開されている華族系譜を参照し、各種辞典類等も参考にして作成しています。
あくまで『尊卑分脈』等に参考に作成した結果に過ぎませんので、本サイトに掲げた系図が正しいと主張するものではありません。
系図はおおよそ次の方針で作成しています。
- 系図に描画する人物の範囲について
上記のとおり、系図は直系２親等・配偶者・姻族１親等の人物を目安に作成しています。
下限は『系図纂要』・『寛政重修諸家譜』に掲載された最後の世代を基本としています。 - 人物の表示の区別について
系図では、次の通り背景色を区別しています。
（オレンジ）……天皇
（緑）……『公卿補任』に掲載される大宝元年3月21日以降の公卿
（黄）……江戸時代の将軍・藩主
（水色）……その他男性
（ピンク）……その他女性 - 養子・猶子について
両者を厳格に区別して表記するには力が全く及びませんので、一律「養子」「養父」「養母」と表記しています。
養子は、『尊卑分脈』等で線で繋がれて養子となる人物が表記されている場合、系図にも表示し、二重線で繋いでいます。
一方、『尊卑分脈』等で養子関係が人物の傍らに付記されている場合は、系図内には表示しませんでしたが、別途注記しています。
なお、正室以外との間の子が正室の養子となった場合、系図では実父母との関係のみを表示しています。 - 正室・側室等について
これらを厳格に区別して表記することも、力が及びませんので、「妻」「夫」と表記しています。 - 『尊卑分脈』を基本とした範囲について
『尊卑分脈』に掲載された氏族は、まずは『尊卑分脈』を基本に系図を作成し、それに拠らない部分との境界となる親子関係は赤線で表示しています。
