このページでは、上冷泉家(冷泉家)(藤原氏北家・長家流)の系図を掲載しています。系図は、直系2親等・配偶者・姻族1親等の人物を目安に作成しています。
上冷泉家(羽林家)の略系図
1 為相→冷泉為相~為之の系図
5 為富→上冷泉為富~為益の系図
9 為満→上冷泉為満~為清の系図
13 為綱→上冷泉為綱~為村の系図
16 為泰→上冷泉為泰・為章の系図
18 為則→上冷泉為則~為紀の系図
冷泉為相~為之の系図
冷泉為相(ためすけ)/為輔【1263-1328】
権中納言。冷泉家の祖。歌人。たびたび関東に下向した。
祖父 定家→藤原定家の系図
父 為家→藤原為家の系図
祖父 平度繁→平度繁の系図
子 為成【?-1330】
従三位。
子 宣子→後深草天皇の系図
子 為相の娘(3人)(『冷泉家譜』による。)
冷泉為秀(ためひで)【?-1372】
権中納言。足利義詮らの歌道の師範となった。
孫 為尹〔養父:冷泉為秀〕
冷泉為尹(ためまさ・ためただ)【1361-1417】
権大納言。実は冷泉為邦の子。
妻 親通の娘
子 下冷泉持為・孫 政為→下冷泉持為~為豊の系図
子 為員(『系図纂要』による。)
上冷泉為之(ためゆき)【1393-1439】
歌人。権大納言正二位を贈られた。
子 為富・孫 為広→上冷泉為富~為益の系図
子 為之の息子・子 為之の娘(『冷泉家譜』による。)
子の夫 一条教房→一条教房の系図
子の夫 五辻政仲→五辻仲貞~富仲の系図
上冷泉為富~為益の系図
上冷泉為富(ためとみ)【1425-1497】
権大納言。
祖父 為尹・父 為之→冷泉為相~為之の系図
妻 丹波重長の娘
『系図纂要』では、上冷泉為和の母を重長の娘とする。
妻の父 丹波重長→丹波重長の系図
子 為富の息子・子 為富の娘(4人)(『冷泉家譜』による。)
子の夫 源有→源基の系図
上冷泉為広(ためひろ)【1450-1526】
権大納言。
子 為広の息子(3人)(『冷泉家譜』による。)
子の夫 高倉範久→高倉範継~教遠の系図
上冷泉為和(ためかず)【1486-1549】
権大納言。戦乱により駿河などに下向した。歌人として活躍し、今川氏親らに歌道を指南した。
子 兼真〔養父:広橋兼秀〕→広橋兼秀・国光の系図
子 幸夜叉【?-1523】(『系図纂要』による。)
子 為和の息子(3人)(『冷泉家譜』による。)
子の夫 滋野井季国→滋野井季国~之仲の系図
上冷泉為益(ためます)【1516-1570】
権中納言。
子 為満・孫 為頼→上冷泉為満~為清の系図
孫 藤谷為賢→藤谷為賢・為条の系図
子 四条隆昌〔養父:四条隆益〕(『系図纂要』による。)→四条隆重~隆平の系図
子 為益の娘(『冷泉家譜』による。)
子の夫 誠仁親王→後奈良天皇~誠仁親王の系図
子の夫 山科言経(『系図纂要』による。)→山科顕言~言総の系図
子の夫 佐超(『系図纂要』による。)→佐超の系図
上冷泉為満~為清の系図
上冷泉為満(ためみつ)/為房【1559-1619】(以下、『系図纂要』による。)
権大納言。
祖父 為和・父 為益→上冷泉為富~為益の系図
子 藤谷為賢・孫 為条→藤谷為賢・為条の系図
子 信遍【1606-1666】〔養父:広橋兼勝(→広橋兼勝・総光の系図)〕
子 満子→鷹司信房~教平の系図
孫 鷹司房輔→鷹司房輔~基輝の系図
子の夫 綾小路高有→綾小路高有~有胤の系図
上冷泉為頼(ためより)【1576-1627】
従三位。
子 為頼の娘(4人)(『冷泉家譜』による。)
子の夫 板倉重昌→板倉重昌~重種の系図
上冷泉為治【1626-1650】
上冷泉為清【1631-1668】
実は藤谷為賢(→藤谷為賢・為条の系図)の子。
妻 園基音の娘
妻の父 園基音→園基富~基音の系図
子 為綱・孫 為久→上冷泉為綱~為村の系図
子 為清の娘(3人)(『冷泉家譜』による。)
子の夫 伊達宗親(『冷泉家譜』による。)
上冷泉為綱~為村の系図
上冷泉為綱【1664-1722】
権中納言。
祖父 為治・父 為清→上冷泉為満~為清の系図
祖父 園基音→園基富~基音の系図
子 柳原光綱〔養父:柳原資尭〕→柳原光綱~光定の系図
子 日野光繋〔養父:日野輝元〕→日野弘資~永資の系図
子 実縁(『冷泉家譜』による。)
子の夫 伊達村泰(『冷泉家譜』による。)
上冷泉為久(ためひさ)【1686-1741】
権大納言。歌人。武家伝奏を務めた。
子 宥証・為久の息子・子 為久の娘(『冷泉家譜』による。)
上冷泉為村【1712-1774】
権大納言。家業である和歌をよくし、多くの門弟を擁した。
妻 藤谷為治の娘
妻の父 藤谷為治→藤谷為茂~為時の系図
子 為泰・孫 為章→上冷泉為泰・為章の系図
子 三室戸光村〔養父:三室戸資方〕→三室戸誠光~和光の系図
妻 五辻広仲の娘
妻の父 五辻広仲→五辻俊仲~継仲の系図
子 為村の息子(『冷泉家譜』による。)
妻 葛岡宣易の娘
妻の父 葛岡宣易→庭田重具~重秀の系図
子 入江為良〔養父:入江為逸〕→入江相尚~為遂の系図
子 豊姫→町尻量原の系図
子 秀泰・為村の息子(3人)・子 為村の娘(4人)(『冷泉家譜』による。)
子の夫 舟橋則賢→舟橋則賢の系図
子の夫 山科敬言→山科頼言~忠言の系図
子の夫 堤敬長→中川貞長~堤功長の系図
子の夫 高倉永範→高倉永範~永祜の系図
子の夫 北嶋家孝(『冷泉家譜』による。)
上冷泉為泰・為章の系図
上冷泉為泰(ためやす)【1735-1816】
権大納言。歌人として活躍した。
祖父 為久・父 為村→上冷泉為綱~為村の系図
祖父 藤谷為治→藤谷為茂~為時の系図
妻 今城定種の娘
妻の父 今城定種→中山冷泉為親~今城定国の系図
子 為泰の娘(11人)(『冷泉家譜』による。)
子の夫 錦織従縄→錦織従縄の系図
子の夫 町尻量聡(『町尻家譜』による。)→町尻量原~量衡の系図
上冷泉為章(ためあき)【1752-1822】
権大納言。
妻 吉田良延の娘
妻の父 吉田良延→吉田良延の系図
子 為則・孫 為全→上冷泉為則~為紀の系図
子 三室戸緝光〔養父:三室戸能光〕→三室戸誠光~和光の系図
子 臣子
実は舟橋則賢(→舟橋則賢の系図)の娘。
子 為章の息子(5人)・子 為章の娘(『冷泉家譜』による。)
子の夫 甘露寺国長→甘露寺国長~義長の系図
子の夫 阿野公倫→阿野公縄~実允の系図
子の夫 舟橋師賢(『冷泉家譜』による。)→舟橋師賢の系図
子の夫 伏原宣武(『冷泉家譜』による。)→伏原宣武の系図
上冷泉為則~為紀の系図
上冷泉為則(ためのり)【1777-1848】〔養子:実雅(→阿野公縄~実允の系図)〕
権大納言。
祖父 為泰・父 為章→上冷泉為泰・為章の系図
祖父 吉田良延→吉田良延の系図
妻 阿野実紐の娘
妻の父 阿野実紐→阿野公縄~実允の系図
子 為正【1800-1803】
妻 清閑寺昶定の娘
妻の父 清閑寺昶定→清閑寺益房~盛房の系図
子 藤谷為知〔養父:藤谷為脩〕→藤谷為敦~為兄の系図
子 口遍・照道・松林為成・元誉・為則の息子(4人)・子 為則の娘(9人)(『冷泉家譜』による。)
子の夫 清閑寺豊房→清閑寺益房~盛房の系図
上冷泉為全(ためたけ)【1802-1845】
参議。
妻 随応の娘
妻の父 随応→随応の系図
子 為全の息子(2人)・子 為全の娘(6人)(『冷泉家譜』による。)
子の夫 前喜光寺・高矢部静古(『冷泉家譜』による。)
上冷泉為理(ためただ)【1824-1885】
権中納言。
妻 柳原隆光の娘
妻の父 柳原隆光→柳原光綱~光定の系図
子 入江為守〔養父:入江為福〕【1868-1936】(『冷泉家譜』による。)
歌人。『明治天皇御集』『昭憲皇太后御集』の編集事業に携わった。
子 学(『冷泉家譜』による。)→豊岡有尚~健資の系図
子 為理の娘〔養父:山田正紀〕(『冷泉家譜』による。)
子 為理の息子(3人)・子 為理の娘(7人)(『冷泉家譜』による。)
子の夫 山科言綏(『冷泉家譜』による。)→山科言知~言縄の系図
上冷泉為紀(ためもと)【1854-1905】
母は『冷泉家譜』による。有職故実に精通した。
系図について
本サイトの系図は、『尊卑分脈』、『本朝皇胤紹運録』、『系図纂要』、『寛政重修諸家譜』、東京大学史料編纂所のホームページのデータベースで公開されている家譜及び宮内庁のホームページの書陵部所蔵資料目録・画像公開システムで公開されている華族系譜を参照し、各種辞典類等も参考にして作成しています。
あくまで『尊卑分脈』等に参考に作成した結果に過ぎませんので、本サイトに掲げた系図が正しいと主張するものではありません。
系図はおおよそ次の方針で作成しています。
- 系図に描画する人物の範囲について
上記のとおり、系図は直系2親等・配偶者・姻族1親等の人物を目安に作成しています。
下限は『系図纂要』・『寛政重修諸家譜』に掲載された最後の世代を基本としています。 - 人物の表示の区別について
系図では、次の通り背景色を区別しています。
(オレンジ)……天皇
(緑)……『公卿補任』に掲載される大宝元年3月21日以降の公卿
(黄)……江戸時代の将軍・藩主
(水色)……その他男性
(ピンク)……その他女性 - 養子・猶子について
両者を厳格に区別して表記するには力が全く及びませんので、一律「養子」「養父」「養母」と表記しています。
養子は、『尊卑分脈』等で線で繋がれて養子となる人物が表記されている場合、系図にも表示し、二重線で繋いでいます。
一方、『尊卑分脈』等で養子関係が人物の傍らに付記されている場合は、系図内には表示しませんでしたが、別途注記しています。
なお、正室以外との間の子が正室の養子となった場合、系図では実父母との関係のみを表示しています。 - 正室・側室等について
これらを厳格に区別して表記することも、力が及びませんので、「妻」「夫」と表記しています。 - 『尊卑分脈』を基本とした範囲について
『尊卑分脈』に掲載された氏族は、まずは『尊卑分脈』を基本に系図を作成し、それに拠らない部分との境界となる親子関係は赤線で表示しています。