このページでは、Illustrator(イラレ)で笹蔓文様(笹蔓紋)のパターンを作る方法の一例を紹介します。
笹蔓の作り方
L字型のパーツを作る
[長方形ツール]で正方形を描きます。

右上のアンカーポイントを削除します。これでL字型のパーツができました。

L字型のパーツをコピーする
右上方向にパーツをコピーします。

180度回転コピーをし、左下部分を作ります。

さらに90度回転コピーをし、残りの部分を作ります。

パスファインダーで型抜きをする
L字型のパーツは、アウトライン化したうえで、パスファインダーの合体でまとめておきます。
そして、[楕円形ツール]で正円を描きます。

[パスファインダー]パネルの[型抜き]ボタンで、L字型のパーツを円形に型抜きをします。
最後に45度回転すれば、実のパーツの完成です。

花のパーツを作る
次は、花のパーツを作ります。まずは、[楕円形ツール]で花の中心部分を作ります。

続いて、[楕円形ツール]で花びら部分を作ります。正円を描いた後、中心側のアンカーポイントを少し中心側に移動します。

残りの花びらのパーツは、コピーして作ります。最後にパーツ全体を30度回転すれば、花のパーツの完成です。

実のパーツと花のパーツを並べる
実のパーツ2つと花のパーツを並べます。

蔓のパーツを作る
[パスツール]で蔓のパーツを描きます。1本目の蔓は、下の実のパーツから反時計回りに花のパーツの左側へ至るように描きます。

2本目の蔓は、1本目の蔓から上の実のパーツに至るように描きます。3本目の蔓は、1本目の蔓から左の葉のパーツに至るように描きます。

葉のパーツを描く
左の葉のパーツは、[パスツール]で半分を描き、反転コピーで残りを作ります。


葉のパーツが描けたら、3本目の蔓の先に配置します。

続いて、右の葉のパーツです。右の葉のうち、右側は先ほどの葉のパーツを流用します。左側の葉のみ[パスツール]で描きます。

これで必要なパーツはすべて完成です。

パーツをコピーする
ここまでに作成したパーツをコピーします。

スウォッチに登録する
[長方形ツール]で繰り返しとなる部分を囲んだ透明な長方形を描きます。この長方形を最背面に移動したうえで、すべてのパーツを選択し、[スウォッチ]パネルにドラッグして、スウォッチに登録すれば完成です。

より詳しくは……
フリー素材として、ここで作ったIllustratorのデータ(CS6のaiファイル)をダウンロードいただけます。利用にあたっては、フリー素材の利用についてをご一読ください。
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和柄を作成する際に参照しました。多くの和柄や中国伝統の文様が紹介されています。
有職文様を作成する際にはこちらも参照しました。有職文様のカラー写真が多数掲載されています。
有職文様に関して詳しく解説されており、図版だけでなく史料も掲載されています。