このページでは、Illustrator(イラレ)で敷松葉文様(敷松葉紋)のパターンを作る方法の一例を紹介します。
敷松葉の作り方
三角形を描く
[パスツール]でやや縦長の二等辺三角形を描きます。
![三角形を描く](https://nakuyo-neuneu.com/wp-content/uploads/2020/10/02-1-1.jpg)
頂点を丸くする
各頂点をスムーズポイントに切り替え、丸みを持たせます。これで根元のパーツができました。
![頂点を丸くする](https://nakuyo-neuneu.com/wp-content/uploads/2020/10/shikimatsuba-1.jpg)
葉のパーツを作る
線端の丸い直線を2本描きます。
![直線を描く](https://nakuyo-neuneu.com/wp-content/uploads/2020/10/02-2-1.jpg)
根元から葉が広がっているように直線をそれぞれ回転します。これで敷松葉のパーツは完成です。
![](https://nakuyo-neuneu.com/wp-content/uploads/2020/10/shikimatsuba-2.jpg)
パーツを散りばめる
完成したパーツは、シンボルに登録したうえで散りばめていきます。散りばめるにあたっては、範囲を明確にするために正方形のフレームを描いておきます。
![パーツを散りばめる](https://nakuyo-neuneu.com/wp-content/uploads/2020/10/02-3-1.jpg)
散りばめたパーツの位置と向きを整える
散りばめたパーツは、[シンボルスピンツール]や[シンボルシフトツール]で位置と向きを整えます。
シームレスパターンとするために、正方形の右辺・下辺にはパーツが被らないようにします。
![散りばめたパーツの位置と向きを整える](https://nakuyo-neuneu.com/wp-content/uploads/2020/10/02-4-1.jpg)
パーツをコピーする
正方形の上辺に乗っているパーツを下辺上に、左辺に乗っているパーツを右辺上にそれぞれコピーします。
最後に、全体のバランスを見ながら、正方形に乗っていないパーツの位置を調整します。
![パーツをコピーする](https://nakuyo-neuneu.com/wp-content/uploads/2020/10/shikimatsuba-3.jpg)
スウォッチに登録する
正方形の塗りと線を透明にし、最背面に移動します。そのうえで、すべてのパーツを選択し、[スウォッチ]パネルにドラッグして、スウォッチに登録すれば完成です。
![スウォッチに登録する](https://nakuyo-neuneu.com/wp-content/uploads/2020/10/shikimatsuba-4.jpg)
より詳しくは…
フリー素材として、ここで作ったIllustratorのデータ(CS6のaiファイル)をダウンロードいただけます。利用にあたっては、フリー素材の利用についてをご一読ください。
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和柄を作成する際に参照しました。多くの和柄や中国伝統の文様が紹介されています。
有職文様を作成する際にはこちらも参照しました。有職文様のカラー写真が多数掲載されています。
有職文様に関して詳しく解説されており、図版だけでなく史料も掲載されています。